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雑貨ノベルティの歴史を振り返る

雑貨ノベルティの歴史を振り返る

営業部初田です。
今回はノベルティ業界における、特に雑貨系ノベルティにおいて
は切っても切れない中国製商品、約20年強の歴史変遷についてお話したいと思います。


今でこそ、少し陰りが出てきているものの、依然世界の製造業の中で、特異な存在感を放つ、あらゆる分野における中国製品。

1990年代以前、ノベルティの選択肢は日本国内製の消耗品、タオル、陶器などそれほどバラエティに富んでいる印象はありませんでした。
結果業界として、求められる要求も決して多くなく、限られた選択肢のなかで行われていたようです。そもそもノベルティ企画を凝ったものにしようという風潮自体もなかったようです。

コンテナイメージ 雑貨ノベルティというジャンルは90年代に入ってから、少しずつ中国製品の比率が上がるにつれて確立されてきたものです。
従来業界ではなかった、あらゆる製品の制作が可能になり、企画が飛躍的に広がりをもつようになります。中国雑貨系ノベルティの導入が、企画の選択肢を大きく広げることに繋がり、業界を非常に豊かに、にぎやかに、面白く彩ることになりました。

ノベルティ業界が活性化したのは、中国製の雑貨系商品が様々な形で実現できるようになったということが背景にあったと言って良いと思います。
「こんな企画を実現したい!」という想いを、実際に実行できるようになったのです!
そんな中で、いかにコストを逓減した中で面白いモノを追及できるかということが競わられるようになります。

一方で、日本国内で作る製品群は徐々に競争力を失っていきます。
「世界の工場」と言われる中国製の台頭に反比例して、「円高」「産業の空洞化」が更に拍車をかけ、日本国産製品が一気に少なくなっていきました。

中国製品が跋扈するまでの過渡期は、台湾製・韓国製商品がノベルティ業界でも一部見受けられました。
しかし、2000年代に入ってからはこれらもすっかり駆逐され、現在に至るまで中国製品一辺倒になっていきます。どんな業界においても「世界の工場」と言われていた時代がまさにこの時期と重なります。

2010年代に入ると、中国政府の方針とも相まって、人民元高・物価の上昇・人件費の上昇が徐々に言われるようになります。そしてここ数年の間は、特に安価な中国製品は徐々に競争力を失いつつあります。中国本土以外の産地での事例が徐々に増えつつあり、ノベルティ業界においても少しずつ、「脱中国」の動きが現実になってきています。
今後も更に価格の上昇は続くことが予想されます。
限られた予算を最大限有効活用しようという文化の強いこの業界において、価格は特段重要になります。今後将来的にどのようになって行くかは、なかなか予想が難しいところです。
私ども、力匠にとってもこのテーマは最大の関心事項で、常にアンテナを高く掲げながらこの壮大なテーマと日々向かい合っています。

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