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コラム

手元に残してもらえるノベルティ

「ノベルティ」と聞いて、「単なるおまけ」、「無料で貰える粗品」と頭に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。それは特に自分に必要のないものを貰ったときに強く感じるイメージですよね。
ノベルティが「ノベルティの域」を超えるとき。それはどんな場合でしょうか?

少し家の中を見回してみてください。道を歩いていたときに貰ったポケットティッシュを始めとして、スポーツ大会で貰ったボールペン、来場記念でもらった携帯ストラップ、特典としてもらったバッグ、ポーチ、コップ、タオル、消耗品などなど、意外とたくさんのものがありませんか。

毎日生活していると、ノベルティを手にする機会がたくさんあると思いますが、全てのものを残しておくのではなく、その中でも「これは要らないから処分しよう」「これは可愛いからとっておこう」という取捨選択をして、自分の気にいったものを手元に残している方が多いのではないでしょうか。


最近では、「断捨離」「ミニマリスト」という風潮も相まって、必要の無いものは手放してしまうという方が増加してきています。そして今までは、「無料で貰えるものは貰っておいて損は無い」、「欲しいかどうかは別として無料だから」ということで手にしていた方も、今後は、本当に自分に必要なもので無ければ手にしないという考え方が、若い世代を中心として更なる広まりを見せるのでは無いかと思われます。

「いかにノベルティを手元に残してもらえるか!」それを考えることがこれまで以上に必要不可欠となってくるのです。


私が子どもの頃といえば、毎月発刊される少女漫画雑誌3誌のどれを買うかで、よく友達と相談をし合ったものでした。もちろん続きの漫画が読みたいので、毎月同じ雑誌を買うことが常なのですが、時にはたまらなく可愛い「付録」の欲しさに、いつもとは違う雑誌をも親にねだるということもありました。自分が必要としていないものは、それを欲しがっている友達と交換をする等して、子供ながらに工夫をしていろいろな付録を手に入れ、宝物箱に大事に保管していたものでした。

昔から子ども向けの付録付き雑誌というのは数多く出版されてきたものですが、その付録が大人をも本格的にターゲットにし始めたのは2000年過ぎのことです。今では雑誌に付録が付くことが珍しくなくなってきました。雑誌を毎月買い続けてもらうためにはもちろんのこと、その雑誌を読んでない方でも付録欲しさに買う方が数多く見受けられます。ノベルティが単なるおまけではなく、ノベルティそのものが目当てとなっている一例ですね。


自分が欲しいと思って手にしたものや、贔屓にしているブランドのもの、苦労して手に入れたものは必ず大事に使うものです。ノベルティを手元に残してもらうための一番のポイントは、いかに配布するターゲットが欲しいものを渡せるかが大事になってくるのです。

消費者側がノベルティにノベルティ以上の価値を見出すようになるためには、生産者側の相当な努力があってこそです。雑誌の例に戻りますが、とある雑誌社では付録の域を超える質を1回限りではなく恒常的に提供するために、海外生産でコストを下げる努力を続けているそうです。デザインから工場選定まで編集部員が関わり、実際に工場まで赴くなどの努力があってからこそ、消費者の心に響くものを作り続けることができています。


以上の雑誌付録の例は、ノベルティを配布している企業にも当てはめることができるのではないでしょうか。自分が好きでよく商品を買っているショップや、支持している企業のノベルティであれば、多くの方は貰ってうれしく思うはずです。また、たとえ知らない企業からのノベルティであっても、自分が必要としているものであれば、処分せずに使い続けようと思うはずです。そのためにも、ノベルティを配布する際は、配布するターゲットをよく考え、リサーチを行うことが何より大事となります。


無料でもらえるノベルティが溢れている昨今だからこそ、本当に価値を見出されたノベルティだけが使用され、大事にされる時代です。でもだからこそ、企業の広告の一環としての仕事をしっかりと行ってくれるのではないかと思います。

不要だと判断されてしまうノベルティと、気に入って大切にされるノベルティを見極め、後者のノベルティをお配りするそのためには、安価でありふれたノベルティよりもむしろ、付加価値で勝負するノベルティを考えたがほうがいいのではないでしょうか。

それは必ずしも費用をかければ生まれるというものではありません。今はインターネットでたくさんの情報が得られる時代のおかげで、ノベルティを企画・製造・販売をしている企業もすぐに見つけることができます。そういった知識が豊富な企業に相談するなどして、より必要とされるノベルティを考えることが大事だと思います。

ありふれたエコバック
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アニマルスケッチエコバッグ
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しかし、デザイン次第でこんなにユニークなものになります!

貰うと嬉しい消耗品
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感謝の気持ち 不織布たわし
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ちょっとした工夫で、貰うと更に嬉しいノベルティになります!