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力匠部屋

ついに犯人逮捕!

[2013-08-29]

見知らぬ二人がドアを叩いて犯人の名を呼んでいる。
 片方の男がドアの前で耳を近付けながら様子をうかがっている。もう一人の男がドアノブに手を掛けた瞬間、強引にドアを引いた。
「警察だ」
あたいたち3匹は玄関前でのやり取りをただ見守るしかなかった。
《なんだって。どうして警察がここにいるんだ? 誰かがタレ込んだのか?》
 ウェンディ君は両手を横に広げて外人がするWhyのポーズをした。
《おいちょっと待てえい。警察が美味しいとこだけもっていきやがる》
 ゴンが警察に手柄を横取りされたことが許せないと嘆いた。
あたいは唖然、呆然として、凍りついたように体が動かなかった。
「二階堂学、署まで同行願おうか。被害者が車のナンバーを覚えてたんだよ。それ以上は言わなくてもわかるだろ」
 刑事らしき二人組の男が、警察手帳を翳して説明した。
素直に認める二階堂学。彼の肩をポンと叩いて刑事たちは連行していった。
 結局のところ兄貴が車のナンバーを覚えていて警察にタレ込んだ事実。
 それじゃ、犯人をここまで追い詰めた、あたいたちの立場がないじゃないの。
《ウェンディ君、あたいね......》
《撤収、撤収。もうやってらんない》
 ふて腐れたウェンディ君は、あたいの顔を見ようともせず、ゴンと肩を組んで帰っていった。
《ウェンディ君ってば......》
 
 なにも知らない兄貴が、けろっとした顔で病院から退院してきた。あたいの傷心した気持ちも意に介さず「ノンちゃん、散歩いくよ」ってまた言っている。相変わらずあたいの肉球を触りながら誘ってくる懲りないバカ兄貴。
でもね、ここだけの話なんだけど、本当は兄貴を救いたかったからではないの。犯人を捜しに行けばウェンディ君とデートできるでしょ。
兄貴を利用したのはあたいの方なんだから。ふふふ。
 今度はどうやってウェンディ君をデートに誘おうかな。
そうだ、今度はあなたがあたいに、いい方法を教えてよ。 了

長きに渡り力匠部屋で連載してきましたが、
次回からは新しい連載「I am a father」を始めます。

力匠部屋~今回の執筆者

名前:T.Y

【趣味】競馬、野球、B級グルメ店開拓
【好きな馬】ジェニュイン(待受画面にしてます)
【好きな物】ビール、ビール、ビール
【好きなロッカー】浜田省吾
【好きな歌】浜省の「I am a father」(私自身父親ではない)
【マイブーム】ウコンのサプリメント摂取